イヤイヤ期の攻略のカギはチベットに!?「ブラブラ期」という考え方に出会った保育士の変化

保育観・保育ネタ

イヤイヤ期の子どもの対応は正直大変です。

イヤイヤ期の子どもの接し方について、よく

イヤイヤ期は自我の芽生えなのです!

今の子どもを受け止めてあげて!

といったことをよく聞きますし、間違いないということはわかっています。

だが、

そんなセリフはなんの役にも立たないんだよー!

と感じたことのある人も多いハズ。

保育士として長年働いてきて、親として子どもを育ててきた私もとてもよくわかります。

時々、

保育士なんだからイヤイヤ期の子どもでもへっちゃらでしょ?

と言われることもありますが。

全然そんなことないです!

そんなイヤイヤ期と聞けば身の毛もよだつほど恐れていた私が、「ブラブラ期」という言葉と出会ってから、とても気持ちが楽になって子どもへの接し方も改善することができましたので、この魔法の言葉「ブラブラ期」をご紹介いたします。

イヤイヤ期の苦労

この記事を読んでいる方々の中にも、イヤイヤ期の子どもに精神をすり減らして限界を感じているという人も多いのではないでしょうか。

  • 何をするにもイヤ!
  • 忙しい時ほどイヤ!
  • しないといけない事ほどイヤ!

このコンボで完全にノックアウトされてしまいますよね。

確かに、イヤイヤ期が、

  • 子どもの発達の大事な過程の一つ
  • 自我が芽生えている証
  • 「好き」を探している
  • 一時的なもの

ということはネットで検索しても、保育士に聞いてもみな同じように口をそろえていますし、私も保護者に対して言ったことがあります。

しかし、そんな上っ面の綺麗事を圧倒的に上回る破壊力で大人を襲うのが、イヤイヤ期なのです。

私も、仕事でもいっぱいの子どもたちに「イヤイヤ」言われて、家に帰っても我が子に「イヤイヤ」言われて、

「このままじゃ精神が壊れてしまう・・・」

という時期も正直ありました。

ブラブラ期への出会い

そんなある日、保育室を出たがる2才児への対応方法を職員同士で話し合っている時に、あれこれと議論するも、話が行き詰ってしまうことがありました。

そして、ふとデスクに置いてあるパソコンで検索をかけたときに、後の人生を変えた言葉「ブラブラ期」と出会いました。

それがこちらのページです。

イヤイヤ期よりブラブラ期…学者提案に保育現場から反響:朝日新聞デジタル
 何をするのにも嫌がる2歳前後の時期を指す「イヤイヤ期」。朝日新聞は新しい呼び方を募集しました。北海道大の川田学准教授が提案するのは、「ブラブラ期」。世界の実情にも目を向け、語ってもらいました。 5年…

(以下引用はすべて上記サイトからのものです。)

ブラブラ期という言葉は、チベットの留学生の話から着想を得ました。

彼女に「第一次反抗期」について説明しても、「そういう子どもの姿は見たことがない」と言って腑(ふ)に落ちないようでした。

とあり、チベットには「イヤイヤ期(第一次反抗期)」という概念がないというのです!

チベットで2歳の子はなにをしているかと言うと、「ブラブラしている」とのこと。

その村では、2歳前後の子は排泄(はいせつ)したくなったら道端でして通りかかった大人にお尻を拭いてもらい、おなかがすいたら近くの家を「コンコン」して「ごはんください」と言うのが日常だそうです。

これを読んだ時に、イヤイヤ期の子どもの本来の姿を少し理解できたような気がしました。

そして、イヤイヤ言わせているのは大人(家庭や保育園の仕組み)の方なのでは?と感じるようになりました。

2歳児とは、考えてから行動するのではなく、行動しながら考え、大きな目的ではなく、小さな楽しみをつなぎ合わせて過ごす人たちなのです。

例えば、散歩に行っても、すぐ「こんな所につくしんぼがある」と長い時間触って楽しんだ後、「アリがいる」と気づいて座り込んでじーっと見る。

その最中に大人が早く目的地に行こうよと引っ張ると、泣いて嫌がるでしょう。

好きなことを好きなだけやればいいと思います。

ブラブラ期と呼べば、大人がイヤイヤをどう封じるかという消極的な対処ではなく、どう子どもをブラブラさせるかと積極的に考えられるのではないでしょうか。

この文を読んで本当に救われたような気がしたのをよく覚えています。

イヤイヤ言っている子どもの事を理解しようとするあまり、

理解しよううとしているのに、

どうしてわかってくれないんだ。

と考えていたことに気づいたのです。

ブラブラ期ととらえだしてからの変化

その後は、自分の子どもに対する接し方や、保育園でイヤイヤ言っている子どもの見方が大きく変わりました。

  • 「イヤイヤ言うのも子どもの自由。好きなだけ言いなさい。」と考える。
  • 保育室から出たがれば、「ブラブラしてきなさい」と送り出す。
  • 子どもが自由に過ごせるために工夫する。

といったようにイヤイヤ期についてとても前向きに捉えて、子どもと向き合うことができるようになりました。

チベットの青い空と、どこまでも広がる草原と山々のような雰囲気の家庭や保育園を目指そうと思ったのです。

チベット行ったことないけどね。

まとめ:イヤイヤ期に行き詰ったらブラブラ期と脳内変換するだけで効果あり!お試しあれ!

しかし、今の日本の社会は、チベットのようなゆっくりと時間がすぎるような環境とは程遠いというのが現状です。

「ワンオペ育児」と自分の育った市区町村以外で子育てする「アウェー育児」で二重に孤立する母親は、自宅で子どもと長時間1対1で居続ける負担で、ブラブラに付き合えません。

そうすると子どもは体を動かし足りず、おなかもすかず、眠くならない。

食べない、寝ないで親子ともにストレスがたまり、イヤイヤが増幅していきます。

保育園でも同様です。

  • 大人の都合の行事
  • 無駄な書類
  • 上司や保護者からのプレッシャー
  • 理不尽な監査

などなど、チベットとは程遠いというのが現状ではないでしょうか?

しかし、少しならできることもあるはずです。

今より少しだけでも、子どもが自由に遊べる場や時間を用意することができないでしょうか?

「イヤイヤ」と言う子どもを目の前にしてイライラしたり疲れてしまったときは、ふとチベットの子どもを思い出してください。

イヤイヤ期の子どもたちが少しでも「自由に過ごす」ことができる環境になることを願っています。

その環境はきっと、その子の周りの大人にとっても自由で幸せな空間となると思います。

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