保育園でICT化したのに業務増加!?仕事が減るはずが増えて負担増になるからくり

ICT化・働き方

保育所でもICT化が一般的になってきています。

政府がH27年度から開始した「保育業務の効率化にかかわるICT促進についての補助金」により、導入園に100万円の補助ができるようになり、それまで日本中探しても数えるほどしかなかった保育業務支援ソフト(以下ソフト)が急激に増加しました。

保育園が続々とソフトを導入することにより、メーカーにお金が入り、更に良いソフトにしていくという循環で、保育支援ソフト業界の技術やノウハウも急激に蓄積されて成熟してきているように感じます。

しかし、ソフトは優秀で園に必要な機能が入っているのに、業務が増加して保育士の負担が増加するケースがとても多いです。何が起きているんでしょうか?

というわけで、今回は、ソフトは優秀なのにどうして導入に失敗してしまうのか!?について考えていきます。

この記事が、「ICT化したのに仕事が楽にならない」と嘆いている保育士の方々の参考になれば幸いです!

保育園のICT化について

なにができるの?

各種メーカーが発売しているソフトを導入してICT化をしている園が一般的だと思います。

ソフトごとにいろいろな機能があります。
例えば、

  • 登降園情報管理
  • カリキュラム作成
  • 保護者とのコミュニケーションツール
  • 午睡のチェックや記録

などなど。

つまり、今まで保育士が手書きなどで一生懸命時間をかけて作っていた書類が、PCで効率的に作成できるのです。

具体的には?

例えば、登降園管理のできるソフトでは、保護者が送迎時にタブレットやセンサーで登降園情報を入力することにより、

  • 出席簿や園日誌の作成
  • 保育料の計算
  • 延長料金の計算
  • 給食費の計算

などを自動で行うことができ、保育士の業務の負担を行うことができます。

このように、いままで保育士が紙やホワイトボードで一生懸命あちこちに記録して計算していたものを、PCで自動でできるのです。

とても効率的ですし、実際に導入すべきメリットがとても多いです。

どうして負担が増えてしまうのか

今までの仕事も同時進行でしているから

一見すると、ICT化することにより業務が効率的になり、保育士の負担が軽くなるように感じますが、どうして負担が増えてしまうケースが多いのでしょうか?

答えはたった一つ、「今までの仕事もやっちゃっているから」です。

これを読んでいる人は、「そんなこと?ばかばかしい」「そんなわけ無いじゃん」と感じる人も多いとは思いますが、このケースは本当に多いです。

今まで、10以上のICT化してきた園を見てきましたが、今までの仕事のやりかたをさっぱりと辞めることができた園は1園もありませんでした。 

負担が増えてる理由は保育士にあり

単純に考えてICT化することにより、効率化できる仕事はPCに任せれば良いと思いますが、どうしてほとんどの多くの園でそれができないのか、

それは、「今までの仕事の仕方をやめるという発想自体が無いから」です。

例えば、上記した登降園機能を例にとってみましょう。

保護者が登降園情報を入力するので、保育士はほとんどノータッチで時間をかけることなく、園日誌や出席簿を作成することができるようになります。

しかし、負担が増えたと嘆いている園では、

  • 今まで通りの園日誌や出席簿も並行して作成している
  • PCを見れば出欠情報がひと目でわかるのに、事務所のホワイトボードにも細かく数字を書く。

などと、今までの仕事にプラスでソフトを使っている状態なのです。

そりゃ仕事量が単純に2倍になり、お互いの数字がずれないように整合性のチェックもしないとけなくなるので、そりゃ負担になりますよね。

実際こうなっている園はとても多いです。

「どうして今までのやりかたを変えたりやめたりしないんですか?」と聞くと、

「えっ?だってしないといけないでしょ?」という返事が帰ってきます。

成功するためには失敗する方法の反対の事をすればいい

では、導入を成功させるためにはどうすればいいのでしょうか?

ポイントは、失敗する例の反対のことをすれば良いのです。反面教師ですね。

失敗する例では

  • 今までの仕事にこだわり、ソフトの出す様式ややり方を受け入れない
  • 今までの仕事も継続して行う
  • どことなくソフトを毛嫌いする

という傾向があります。

成功するためには反対のことをすればいいのですから、

  • 今までの仕事のやり方は一度忘れてソフトに合わせて仕事をする。
  • 「今までの仕事をいかにやめれるか」を考える
  • ソフトを受け入れる

この「ソフトを受け入れる」という気持ちですが、導入実績の多いソフトですと数万の数の園で使われています。

つまり、数万の園導入や活用のノウハウがあるということです。保育士人間一人では、いくら転職しまくっても知っているのは10園程度ではないでしょうか?

ソフトのほうが先輩です。「ソフト先輩!仕事のやり方を教えて下さい!」という精神で使いましょう。

まとめ:ソフトは使えば使うほど楽になる

結局、導入して成果を出せない園というのは、今までの仕事のやり方にこだわりすぎて、ソフトをしっかりつかうことができていないということになります。

補助金があるとはいえ、高額な導入コストを払っているわけですので、しっかりソフトをこき使いましょう。(先輩だけど。)

ソフトに依存する働き方をすればするほど、ソフトの良いところがどんどん出てくるというわけです。

ソフトでできることは、ソフトにさせておきましょう。

そして、ソフトにはできない「保育実践」において、人間らしい知識や経験をを存分に生かしていきましょう。

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