「見守る保育」と「放任の保育」の違いとは

保育観・保育ネタ

新しい指針や要領になってから、「子どもを主体性を大切にする保育」という考え方が広がってきています。

保育士が先導して子どもを管理する保育から、子どもが遊びたいことを遊びたいように遊ぶという考えです。
この場合、保育士は子どもの遊びに不必要に介入せずに、できるだけ黙って見ていることが大事だと言われています。これが、「見守る保育」です。

しかし、時には「あれ?これって放任じゃないの?」「見守る保育って、保育士の必要性はどこにあるの?」と考えたことのある保育士も多いことと思います。

見守る保育の重要性

子どもの主体性の重要性は、保育業界だけなくいろいろな分野で言及されています。

2018年4月から施行された新しい保育所保育指針。
その「保育所保育指針解説」にも、「主体性」という文字が379回も出てきます。

保育に当たっては、一人一人の子どもの主体性を尊重し、子どもの自己肯定感が育まれるよう対応していくことが重要である。

厚生労働省 保育所保育所保育指針 P21 保育の方法

保育士は「保育指針」に基づいて保育を行う必要があるため、「子どもの主体性」というものを無視することはできません。

放任の保育になってしまう罠

「見守る保育をしています」という保育士の中にも、「子どもが自分で楽しんでるから」とか「大人が邪魔しちゃいけないから」と言って、「ただ見ているだけ」の保育をしている場面に出会うことがあります。

例えば、木登りをしていた子が途中で怖くなってしまっているのに、黙っているだけで声もかけない、やがて子どもは泣き出しているのにそれでも「見守っているだけ」というケースです。

こういう場合でも、「見守らなくっちゃ!」と一生懸命保育をしているつもりなのです。

「管理的になっちゃだめだ」「大人が指示ばかりだしてはいけない」と考えれば考えるほど極端に逆の方向に向かっていってしまうのです。

子どもの心の声を聞いて答える=見守る保育

上記のように、木登りの途中で怖くなった子どもの心の声を聞いてみましょう。

その子は、実際にはなにも言葉を発していないかもしれませんが、きっと心の声を発しているはずです。

保育士は、その子が声をかけてほしいのか、ちょっとだけ手をかしてほしいのか、そばで見ているだけでいいのかしっかりと正確にキャッチして、その子の心の声に応答すること「見守る保育」です。

子どもが遊びながら「何も言わずに見ていて」という心の声を出しているなら、何も言わずに見ていたらいいのです。

保育士は常に「あなたは何がしたいの?」「あなたは何をしてほしいの?」と聞いて、子どもの心の声に的確に応答することが大切です。

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